観光力〜観光と料理とお酒〜

旅が趣味の管理人による、訪れた観光地・食べた料理・飲んだお酒の記録です。

【和歌山県】高野山

高野山

高野山のみどころ|和歌山県観光情報

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【アクセス】

金剛峯寺和歌山県伊都郡高野町高野山132

なんば駅から南海電鉄で約2時間

 【行ってみた】 訪問日:2017/5

高野山、仏教的な場所だし、奈良県にあるのかと勝手に思っていたのですが、和歌山県でした(和歌山県の皆様ごめんなさい)。空海が開いた真言宗の総本山金剛峯寺のことは、歴史の教科書で見たことがある人も多いのではないでしょうか。その金剛峯寺を中心とした仏教都市が高野山です。

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高野山の町は標高800mの高所にあるため、アクセスとしては、南海電鉄に乗って極楽橋(縁起のよさそう駅名です)まで行き、そこから写真のケーブルカーで一気に登ります。この極楽橋までの路線も山の中を走行するので、かなり味わい深いです。高野山駅からはバスで町まで移動します。

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町並みです。昔からある仏教の聖地ということで、古めかしいところなのかな、と思っていたのですが、写真の通りかなり整然としていてきれいです。町もコンパクトなので、バスも走っていますが歩いても十分散策出来ます。また、海外からの観光客の方も多くいます。駅の看板に書いてあったのですが、フランスからの旅行客が一番多いようです。日本人でもあまり行かないようなところに行くとは、フランス人も通ですね。

高野山の見どころとしてあげられるのは、まずはトップ写真の金剛峯寺です。豊臣秀次自刃の間やきれいな庭園、お茶菓子をだしてくれる広間なんかがあります。また、壇上伽藍という仏教的な建物が立ち並んだ境内も楽しいです。

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しかし、個人的にいちばん興味深かったのは奥の院です。奥の院は文字通り、高野山の町の外れの方にあるのですが、弘法大師御廟までの2kmの間に、写真のような歴史上の有名人物のお墓がたくさん立ち並んでいます(特に戦国時代~江戸時代)。歴史好きは飽きることはないでしょう。また、奥の院の最深部から先は撮影禁止で写真はないのですが、弘法大師が入定された弘法大師御廟があります。入定とは、永遠の瞑想に入ることで、今もなお弘法大師は廟の中で生きていると言われています。

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話は変わりますが、せっかく高野山にきたので、宿坊に泊まりました。高野山には本当にたくさんの宿坊があるのですが、明王院というお寺にお世話になりました。何と楽天トラベルから予約出来るというカジュアルさなのですが、宿も質素ではありましたが、かなりきれいでした。宿坊ってこんなレベル高いんですね。。

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夕飯の精進料理です。ものすごいおいしかったです。。そして、この割り箸袋の裏に書いてあったありがたいお言葉が心に沁みました。配膳をしてくれるお坊さんもとても丁寧で、とてもお寺に泊まっているという雰囲気ではありませんでした(あと、部屋にマッサージチェアがありました)。

翌朝、早起きすれば朝のお勤めに参加出来るということで、朝は弱いのですが参加してきました。住職の方から弘法大師にまつわるありがたいお話も聞け、何となく前向きな気分になりました。

色々素晴らしかった高野山ですが、何より1200年前の時代に中国に修行に行き、山の中にこの規模の町を切り開いた弘法大師の行動力がものすごいなと思いました。

 

【観光力】

  1. 観光地感を出しすぎていない町全体の落ち着いた雰囲気が、聖地というイメージと非常にあっていました。海外からの人にうけそうです。
  2. 宿坊は快適ではありましたが、普通のホテルと比べて質素であるにも関わらず、精進料理・お勤めという非日常感を体験できる演出により、並みのホテルに泊まるよりも良かったです。精神的な満足度が高い、というイメージでしょうか。
  3. 弘法大師の偉大さ。このレベルの偉人はなかなかいないのでは。

 

【もう一歩。次の一手。】

  1. 朝食・夕食は宿坊でとれるのですが、昼食を取るのに雰囲気のあるお店が少ないように感じました。
  2. ものすごい観光力を有しているので、外国語対応しているお寺もあると思うのですが、海外から来る人にこの良さをより伝えるための工夫がよい一層大事であると思います。