観光力〜観光と料理とお酒〜

旅が趣味の管理人による、訪れた観光地・食べた料理・飲んだお酒の記録です。

【トレラン】第26回日本山岳耐久レース(ハセツネ2018)

第26回日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)

ハセツネ(長谷川恒男)カップ 日本山岳耐久レース オフィシャルサイト

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【アクセス】

スタート&ゴール:JR武蔵五日市駅から徒歩10分

 【走ってみた】2018/10

さて、基本的にこのブログは管理人が訪れた観光地の中で良いと思ったところを紹介しているのですが、管理人の趣味のトレイルランニングについても記載しようと思います。観光とはまた違うのですが、広い意味では集客の力(=観光力)のあるイベントということで。

トレイルランニングに関する説明は割愛させて頂きますが、管理人は年に2、3回大会には出ておりますが、普段はほとんど練習せず、過去部活動等で運動してきた遺産で完走を目的としているなんちゃってトレイルランナーです。何年かトレイルランニングをやっているのですが、せっかくなので日本で最も有名なハセツネCUPに挑戦してみようと思い、今年初出場して参りました。

ハセツネと言えば、まずはエントリーが大変ということで、管理人もログインゲームに参戦し、通常枠は敗退してしまいました。。しかし、ふるさと納税枠を使ってねじ込みました。その後、あまり練習をしていなかったのですが、流石に近づいてきて焦り、9月になって走りこみ(といっても月間100km程度)と、高尾山~陣馬山(往復30km)で無理やり調整をして大会に臨みました(今年はその他の大会では、6月にモントレイル戸隠マウンテントレイルで20km走ったくらいです)。

装備については、以下の通りです。

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リュックは、ハセツネ向けに容量のあるマーティンウィング16を購入しました。ライトはブログ等で勉強をして、ヘッドライトと腰ライトの二つ(Amazonで購入した安いもの)、エマージェンシーキットと防寒着、手袋と食糧・飲み物です。食糧は、あまりジェルは使ったことがなかったのですが、マグオン、メダリスト、ヴェスパ、アミノバイタルと固形物としておにぎり3つと、スニッカーズカロリーメイトです。結論から申しますと、レースの際に水不足に陥ったためスニッカーズはベタベタしていて食べられず、ジェルについてもとても甘く水がほしくなってしまうため全ては使いきれませんでした(特にメダリスト)。水については、ハイドレーションを持っていないため、ペットボトル7本の3.5リットル体制で臨みました(水3、お茶2、ソルティードック2)。

 

前々日に激しい飲み会があり前日の土曜日は二日酔いでまったく動けなく、体のコンディションも最悪でしたが、レース当日の日曜日には何とか回復してレース会場の武蔵五日市に向かいます。ゼッケンを受け取り、控室の体育館に行くと人でいっぱいで足の踏み場もありません。準備は家でしてきていたので、なんとか荷物だけ置いて、トイレに並んだ後は、整列場所である校庭の日陰で過ごします。

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ご覧の通りの快晴かつ、10月なのに気温30度という異例の暑さでした。体力を消耗しないように日陰で休みながら、周囲のベテランランナーのみなさんが話をしている内容をこっそり聞いたりしていました。

スタートは自己申告のタイムゾーンに並ぶのですが、とりあえず真ん中くらいというころで、12時間台の一番後ろに並びました。13時、スタートです。気持ちとしては、高揚感もありつつ、完走できるかという不安を抱えながらのスタートでした。

少しロードを走って山にはいると渋滞です。事前の予習で最初の方は渋滞でほとんど走れないと聞いていたので、予想はしていたのですが、思った以上にすごい渋滞です。

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下りは少し走るのですが、ほぼ停止か歩きです。この日はものすごく暑かったので立っているだけで汗が止まりません。最初の目標は22km地点の第一関門浅間峠なのですが、スタートから40分以上経っても2kmしか進んでない時はさすがに時間的に大丈夫かな、、と思いました。耳にはさんだ周囲のベテランの方いわく、今年は例年以上に渋滞がすごかったとのことでした。また、同時に水分もかなり心配になりだしました。当初3リットルの予定のところを友人のアドバイスもあり暑かったので3.5リットル持ってきたのですが、暑くて汗の量がすごいため、急遽飲むペースを計算し、暑さの割に全然飲めないことに絶望しました。徐々に渋滞が解消されるものの、噂には聞いていましたが結構急なアップダウンが続くためペースがあがりません。そして、浅間峠にたどり着く前に日が暮れました。

スタートして5時間半程度で第一関門に着きました。ここで10分くらい休憩しつつおにぎりを食べました。ここから第2関門まで三頭山という急な山があるので、憂鬱になりながらも出発します。あまり目標が先だと頑張れないので、4、5km先の目標地点までは休まず進み、少し休んでまた進むというのを繰り返します。頭の中は正直水のことしかありませんでした。これは水をめぐって戦争が起きてもおかしくないと思いました。三頭山は登りもつらかったのですが、その後の下りがかなり急で管理人は下りの方が嫌でした。

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そんなこんなで開始10時間程度で第2関門の月夜見坂にたどり着きました。1.5リットルの水を入手しましたが、自然水飲み放題の御岳山手前まではまだ距離があるため、ここでも水は節約して満足いくまで飲めませんでした。友人から月夜見坂は野戦病院という話を聞いていましたが、確かにその通りです。なお、ここまで走ってくる間も道のわきで座ったり倒れていたりする人も多数いまして、ホントに耐久レースだな、、と思いました。

月夜見坂からの御前山、大岳山というレース後半戦の山道はただただ前に進むことだけを考えて登りは歩き、急な下りも歩き、緩い下りと平地は軽く走るか早歩きで、4km毎に休憩しながら進んでいきます。あまり記憶はありません(眠くはなかったです)。

大岳山の山頂まで来ると、運営の方から下山したところに給水ポイントがあるというアナウンスがあり、勇んで向かいます。ものすごい急な下りを、これはトレランではないな、、と思いながら下ると、給水ポイントです!ボトルに残っていた水を飲み干し、新たな水を汲んで、準備を整えると、気合も戻ってきて、ここから第三関門の御岳山までコースもなだらかということもあり、結構走りました。

開始15時間程度で第3関門に到着です。ここで最後のおにぎりを補給します。一緒に休憩していた人から既に800人リタイヤしているらしい、という話を聞いて、驚愕したのですが、確かに道中の惨状をみるとそれも納得でした(結果として今年の完走率は66.7%でした)。

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あとはもうゴールを目指すだけですし、早く終わらせたいので、頑張って走ります。日の出山で東京の夜景をみたときは帰ってきたな、という実感が湧きました。日の出山から先は黙々と走っていると日も明るくなり、何とかゴールまで辿り着きました。タイムは目標としてた18時間を切ることが出来ました。ものすごく足が痛くなりましたし、厳しいレースでしたが、怪我もなく、自身の限界に挑戦することが出来とても良い大会でした!次は12月の伊豆トレイルジャーニーを走るので、精進しようと思います。

 

【観光力】

  1. 圧倒的非現実感。夜間走行も含めて徹夜で行動し続けるという経験は後から振り返っても、すごかったな、と思います。
  2. 自己責任の極み。外からの援助は1.5リットルの水のみで、それ以外の装備・レースプランはすべて自己責任という一見厳しいルールによって、逆にレースのことをよく考えるようになるため、達成感が高まりました。
  3. 運営の皆さんの声援。真夜中にも関わらず声援をかけて下さる運営の皆さんは本当に励みになると同時に、ありがたさを感じました。