観光力〜観光と料理とお酒〜

旅が趣味の管理人による、訪れた観光地・食べた料理・飲んだお酒の記録です。

【アルゼンチン・チリ】パタゴニア③ エルチャルテンとフィッツロイ

2020年にPatagoniaを訪れた際の記録です。かなり内容の濃い旅だったので、複数エントリーに分けて投稿します。

 

【旅程】

2/7、8 NY→エルカラファテへ移動

2/9 ペリトモレノ氷河観光 

2/10 エルチャルテンへ移動 ←本記事

2/11 フィッツロイ登山 ←本記事

2/12 ウシュアイアへ移動、観光

2/13 プエルトナタレスへ移動

2/14 パイネ国立公園観光

2/15 プンタアレーナスへ移動、観光

2/16、プンタアレーナス→NY

 

【旅路】

今回はエルチャルテンとフィッツロイ登山について書きたいと思います。

 

エルカラファテに別れを告げ、バスでエルチャルテンに向かいます。エルカラファテのバスターミナルは市街から徒歩20分くらいのところにあります。ただ、道がオフロードで、スーツケースで来ていた友人は辛そうでした笑 窓口でチェックインをして、バスに乗り込みます。今回はchalten travelを利用しました。

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バスは普通に快適です。途中一度休憩を挟んで3時間程度荒野を走り続けます。本当に景色が変わらないので、徐々に車窓からの風景に慣れていきます笑

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エルチャルテンに近づくと、何とフィッツロイが見えてきました!!!ほとんど雲に隠れていると聞いていたので、かなりテンションがあがります。美しいです。バスはエルチャルテンに着くと、一度登山案内所のようなところに立ち寄り、登山情報をガイドの人から聞きます。ガイド曰く、明日は午後から雨になるので、もし明日フィッツロイに登るのであれば可能な限り早く行くことを勧めると言っていました。当初はお昼頃にフィッツロイの麓のロストレス湖に着くスケジュールを考えていたのですが、どうするか悩みます。

 

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バスを降りると、壮大な景色が迎えてくれました。正直遠くからでもキレイなフィッツロイを拝むことが出来、結構満足気味です笑 宿はバス停から結構遠く(一方で、フィッツロイの登山口は近い)のPosada y Cabanas Barrancoという宿に泊まりました。この宿めちゃくちゃキレイなのでオススメです。また受付の人(おそらくオーナーの家族)が昔日本語を勉強していたということで、少し日本語も通じます。少し落ち着いてから、街をブラブラして夕飯はPangeaというレストランに行きました。肉は避けつつ野菜中心にオーダーします笑 味はまぁまぁでした。ここでの明日の予定について友人と相談をし、雨が降る前に下山する+あわよくば朝焼けに燃える赤フィッツロイを拝む、ということで、午前2時スタートの夜間登山にチャレンジすることにしました。なので、早く帰って寝ます。

 

午前1時頃に起床し、荷支度をしつつ前日に頼んでおいたランチボックスを受付に取りに行きます。Google翻訳を使いつつスペイン語で受付の夜番の人に聞くと、どうもランチボックスのことを認識していなかったようでした。。。しかし、今から出発するんだけど、と言うと、わかったと言って速攻で作ってくれました。やや出遅れましたが、2時に登山開始です。

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月明かりとヘッドライトだけが頼りです。道はわかりやすいのですが、途中暗くて何度か迷いそうになったので、絶対に地図を持っていって下さい。管理人はmaps meで地図をダウンロードしていきました。また、今回は友人が登山初心者(富士山に登ったことあるくらい)でしたので、2時に出発しましたが、慣れてる人ならもう少し遅めでも大丈夫そうです。

 

登山道は最初にそこそこの登りがありますが、その後はしばらく緩やかな道のりです。月明かりに照らされた静寂の森の中を進むのは非日常感満載でとても気持ちが良いです。ハセツネを思い出しました。天気は良好で時たま見える暗闇の中月に照らされたフィッツロイは非常に美しいです。カプリ湖を通過し、ロストレス湖直前のリオブランコキャンプ場までは割とすんなりいけましたが、そこから先の最後登りがかなり急です。雨天では結構登りづらいと思います。息も絶え絶えな友人を待ちながらゆっくり登っていき、6時少し前にロストレス湖につきました。

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何度も言ってますが月明かりに照らされたフィッツロイがキレイです。ここで朝日を待つのですが、めちゃくちゃ寒いです。。。カップラーメンを食べるために持ってきたお湯も冷めており、バリバリのラーメンを食べつつ待ちます。

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徐々に明るくなっていくのですが、ここで一つ誤算が。フィッツロイ自体はキレイに見えていたのですが、朝日が登ってくる側が雲に覆われており、結局燃えるように赤いフィッツロイは見ることが出来ませんでした。まぁでもこの距離で雄大なフィッツロイを拝むことが出来たので正直文句はありません。

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日が出たタイミングでは、頂上が雲に隠れてしまいました。ただ、まさにフィッツロイの語源である煙を吐く山の姿を見ることが出来ました。日本人の人も何人かおり、ここで前々日にペリトモレノ氷河ツアーで一緒になったおじさんと再会を果たしました笑 赤フィッツロイのことはこの人に教えてもらい、夜スタートにしたという経緯もあり、旅行はいろいろな偶然に左右されるなぁと改めて思いました。

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行きは暗くてあまり見えませんでしたが、カプリ湖畔で作ってもらったランチボックスを食べたりしつつ、絶景を楽しみながら下山します。最後の1時間くらいは小雨に降られましたが、11時半頃にエルチャルテンに着きました。友人は膝が限界を迎えていましたが、最後まで無事に行程を終えることが出来、一安心です。下山してから食べたバーガーとビールが身に染みました。夕飯はLa Oveja Negraというお店でラムを食べました。肉は飽き気味でしたががパタゴニアのラムは美味いです。

 

さて、実は当初計画では翌日プエルトナタレスに移動し、翌々日にパイネ国立公園でトーレスデルパイネにチャレンジする予定でしたが、フィッツロイで山は結構満足したこと+パイネは登山口までバスで2時間くらいかかり難易度が高いこと+ここまで来たら最果ての地ウシュアイアに行きたい(当初計画では行かないことにしていたのですが)、ということで、急遽スケジュールを変更し、翌日弾丸でウシュアイアに行くことにしました笑 前日だったのでそこそこ航空券代は高かったですが、ここまで来たら多少のコスト増はやむを得ません。予約を一通り取り直し、この日は寝ました。

 

翌朝、お昼のバスだったので管理人はチャルテンから1時間程度で行ってこれるLos Condresという展望ポイントまでトレランをしました。

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この日は嘘のような快晴でした笑 3日連続でフィッツロイが拝めてラッキーです。

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Los Condresからはフィッツロイとエルチャルテンの町を見渡すことが出来、正直かなりオススメです。最後にいいもの見れたなぁと感慨に浸っておりました。天気が良かったこともありエルチャルテンでの滞在は最高でした。この旅行の中で一番良かったのはどこか、と聞かれたらエルチャルテンと答えると思います、いつの日かまた行きたいと思います。

 

では。