観光力〜観光と料理とお酒〜

旅が趣味の管理人による、訪れた観光地・食べた料理・飲んだお酒の記録です。

【NY生活】ロックダウンからの日々

さて、本来このブログは管理人が訪れた観光地の記録を残すのが目的でしたが、世界的に猛威を振るうコロナウィルスの影響でいつから旅行に行けそうか分からないこともあり、管理人の生活関連の記事も書いていきたいと思います。

 

今回は管理人が駐在するNYのロックダウン後の街について書きたいと思います。今週の月曜(6/8)にようやくNY市も第一段階のreopeningが開始されました。3/22のロックダウンからかれこれ2ヶ月半経ったわけですが、写真を見返しながら徐々に変わる街並みを振り返りたいと思います。

さて、日本でコロナが騒がれ始めたのは2月ごろだったかと思いますが、2月のNYはまったくそんな雰囲気はありませんでした。完全に対岸の火事を見ている感じでした。変化がお訪れたのは3月に入ってたから。管理人はカリフォルニアに出張していたのですが、前週まではOKだった企業往訪がことごとくキャンセルになりました(今思えば当然ですが)。どうしようもないのでNYに帰ると、3/10に集団感染が発覚したニューロシェルが封鎖され、いよいよNYも非常事態感が出ます。

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多くの企業が出社を止め、急に在宅に切り替えたことでスーパーが品薄になりました。写真は3/13です。この日はパスタ・缶詰・生鮮野菜・トイペ等がことごとくありませんでした。パスタとトイペは回復までかなり時間がかかりましたが、それ以外はその後は品薄になることもなく、スーパーとそれを支える物流網に感銘を受けました。

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管理人の会社も在宅になったのですが、これは3月中旬に最後に出社した日の写真です。普段は通勤で歩く人で溢れていたのですが、本当に誰もいないなぁと思ったことを覚えています。

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会社帰りにタイムズスクエアに寄った時の写真です。いつも人で溢れていて通るのが嫌だった場所ですが、この日は本当に誰もいませんでした。天気の悪さも相まって、非常に寂しげでこれからかどうなっていくのかなぁと思いました。

ロックダウンされてから3月中は日に日に状況が悪化していく日々で、毎日クオモ州知事の会見を見ながら、果たしてこのまま残るのが良いのか、日本に帰国すれば良いのかを思案する日々でした。日本に帰ったら帰ったでPCR検査が必要になり、帰る場合のロジも複雑ですし、帰国すること自体がリスクだと思ったので、基本的には残るつもりでしたが、そうは言っても医療現場の切迫具合を見聞きする中仮にコロナやそれ以外の病気になったらどうしよう、という不安も拭えずなかなかハードな日々でした。

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基本家に引き籠り近所のスーパーにしか行きませんでしたが、そうは言っても日本食スーパーにはたまには行かないと身体が持たないので行った際に撮った写真です。この時期はタイムズスクエア周辺も人も車もまったくおらず、グラセンも閑散としていました。

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こちらは4/2のタイムズスクエア周辺です。まだまだ全然人がおらず、結構怖かったです。日本食スーパー行くのも一苦労でした。毎日600人程度NY州で死者が出ておりシビアな日々でしたが、この時期から日本も非常事態宣言が発令され、日本の友人も在宅状態であったためZoom飲みが流行り始めました。

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4/19のブライアントパークです。この時期からやや感染がピークアウトした感が出始めましたが、人は相変わらずいません。

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4月下旬に日本から来た妻を迎えに行った際のJFKです。本当は4月頭にこちらに来る予定だったのですが、感染者数爆増中のNYに呼ぶわけにもいかず延期し、このタイミングでの渡航となりました。リスクはありましたが先がどうなるかわからず、米国が日本との国境を閉ざすこともあり得たので呼んだわけですが、その後かなりNYも改善に向かったので、結果論ですがタイミングとしては悪くはなかったように思います。ちなみにエコノミーの3列シートで横になって来れたので、ある意味快適だったらしいです笑 空港はほんとど人がおらず、出発ロビーも1レーンしかチェックインが空いておりませんでした。到着ロビーで迎えに来ていたのは私含め3組ほどでした。ウーバーで行き帰りしたのが、いつも大混雑のJFKにあっさりつけて、ある意味これも快適でした。本来これくらいに人通りが適切なのかもしれません。

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5/3の写真です。引き続き人通りはないですが、多少車通りが出てきたかもしれません。

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5/10です。やや人通りが出てきて、買い物に行くのも安心感が出てきました。ちなみにマンハッタンはそこら中に警察が立っており、治安維持にあたっています。アジア人差別の被害という話もちらほら聞きましたが、総じて平和に済んだのは警察がそこら中にいたことは大きいように思います。天候が暖かくなってきたこともあり、ブライアントパークにも日差しを求めた人々が集まり出しました。正直いつもの観光客でごった返しているのよりこれくらいの方が住人的には心地よいです(観光産業的にはそうはいきませんが)。

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5/16、16です。ハドソン川沿いの緑地帯はソーシャルディスタンス日光浴をする人で溢れていました。セントラルパークも同様で、通りではそれまで閉めていたレストランがちらほら再開を始め、テイクアウトやドリンクの販売をし始めていました。この辺りから不安もなくなり、徐々に街の再開の機運を感じるようになりました。

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領事館に行ったついでに撮った5番街、6th Aveです。まぁこの辺りは観光・オフィスエリアなのであまり人はいません。歩いていて思ったより工事をしていることと、閉店しているリテールのお店がやはりちらほらいることを感じました。領事館は現場での事務に加え、毎日NY州知事の発表等をまとめてメールしてくれ本当にありがたいです。現場の職員の方には頭が下がります。

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5月も終わりになると人通りも車通りもかなり戻ってきました。そうは言ってもコロナ前の人多すぎて進めないような混み具合では全然ないので、むしろ快適です。感染の状況が改善したことに加えて、気候が良くなってきたのでもう皆さん我慢できなくなってきているのでしょう。また街には自転車が目立ちます。ウーバーイーツ等のケイタリングに加え、スーパーで代わりに買い物をして届けてくれるサービスがかなり広まっており、至るところを自転車が走っています。また地下鉄を使う気にならないからかCity bikeを利用している人も多いです。6/8のリオープンを迎えてからは、店先で立ち飲みする人も増えてきました(今のフェーズでやっていいのか謎ですが)

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そして、足元ではジョージフロイド氏の死に端を発する抗議活動が盛り上がっており、タイムズスクエア周辺は封鎖されている他、電光掲示板も時おりBlack Lives Matterの文字が映し出されます。正直日本人の管理人がこの人種差別の問題の根深い闇を分かっているとはとても思えないのですが、日本とは違う移民国家アメリカの片鱗に触れることが出来たように思います。

 

と、駆け足でこの3ヶ月を振り返ってみました。今思い返すと3月下旬〜4月上旬頃は本当に緊迫した雰囲気であったと思いました。現在も引き続き毎日19時に医療従事者への拍手が行われているのですが、あのピークにフロントラインで戦っていた皆さんには特に敬意を示したいと思います。さて、そんなこんなでまだ旅行には行けなわけですが、他の趣味はマラソンや登山という管理人は最早料理に精を出すしかない状態です笑 まぁこの特殊なタイミングでNYにいるのも何かの縁だと思いますので、そのような中でも何か新たな発見をしていきたいと思います。

 

では。