観光力〜観光と料理とお酒〜

旅が趣味の管理人による、訪れた観光地・食べた料理・飲んだお酒の記録です。

【キューバ】③ハバナ

2019年にCubaのHavanaに行った際の記録です。

 

【旅程】

12/28 NY→パナマハバナ

12/29 ハバナ→バラデロ  

12/30 バラデロ→ハバナ ※この記事

12/31 ハバナ ※この記事

1/1 ハバナパナマ→NY ※この記事

 

【旅路】

バラデロからハバナまで旅行会社で手配したバスに揺られ、19時頃に着きました。同乗していた他の観光客のみなさんはホテル泊のようで、管理人のみホステル泊です笑 Parque Centralでバスを降り、ホステルに向かいます。日も沈んで、また街灯が少ないこともあり、正直最初の印象は少し怖かったです。路地裏を進むと、宿泊先のHostel del Buen Viajeに着きました。受付の人に暖かく迎えられ、冗談交じりに日本酒を持ってないか、と聞かれました笑 確かにキューバで日本酒は相当珍しいのだと思われます。

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部屋はこのように非常に清潔です。正直バラデロのリゾートホテルよりキレイでした。少しゆっくりして、ご飯を食べに街にくり出します。ホントは日本食堂という日本食レストランに行きたかったのですが、あいにくクローズしており、目抜き通りのオビスポ通りを歩いていたら出会ったレストランのキャッチに捕まり、通り沿いの建物の2階のレストランに行きました。おそらく民家を改装しているため、入り口はほぼ家でした。

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10CUCくらいで色々出てきて、味も悪くなかったので良かったかなと思います。途中おもむろにミュージシャンによる演奏が始まり、ほぼ強制的にチップを払ったのが釈然としませんでしたが、まぁ小遣い稼ぎする機会自体がない環境なので、多少お金落としてあげるのはしょうがないかなと思いました。

 

翌日はベルトラで予約していた以下のツアーに参加しました。

クラシックカー&徒歩で巡る!ハバナ旧市街いいとこどり半日観光ツアー<日本語ガイド/ハバナ発> by H.I.S. | キューバの観光・オプショナルツアー専門 VELTRA(ベルトラ)

9時にParcue Centralに集合し、午前中は旧市街を歩いて散策します。日本語を話すキューバ人がアテンドすると書いてあったのですが、ガイドは日本人の人でした。

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まずはcapitolioから歩き始めます。この建物はアメリカの国会議事堂をモチーフにしているようで、確かに似ています。ハバナは2019年に創設500周年であったらしく、それに間に合わせるようずっと改修をしていて、ようやく工事が終わってキレイに写真が撮れるようになったとのことでした。この国だと工事も本当にいつ終わるかわからなそうだな、と思いました。その後、オビスポ通りを散策しながら、ヘミングウェイの所縁のあるHotel Ambos Mundosを訪れたり、ビエハ広場、お土産屋さん(管理人は誘惑に負けてHavana Clubと葉巻を買いました)、フエルサ要塞、カテドラル等を解説を踏まえながら歩いて回ります。個人で観光していたら知り得ない情報聞けるので、ガイドツアーにして良かったなと思いました。面白かった話としては、ハバナの野良犬にはたまに名札が付いているのですが、これは政府が基本的には全頭検疫しており、ついでに名前つけているらしいです。発展途上国だと狂犬病が怖いところですが、ハバナはその辺りは安全なんだな、と勉強になりました。また、銀行や電話会社等は一つしかないため、競合がなくいつも長蛇の列とのことでした。この日は大晦日だったこともあり、スーパー(と言ってもかなり品薄でしたが)もすごい列でした。

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そんな人々の生活を支えているのが、こちらの配給所です。パンや肉、卵等は最低限の量について配給がなされるとのことです。家も最低限の設備であればほぼタダで住めるらしいです。全ての人に最低限であれば生活が保障されており、それがこの国の穏やかな雰囲気(やる気がなくてイライラすることもありますが)を作っているんだなと思いました。逆に言うと日本や欧米は消費を促す広告やお店で溢れ、便利ですが必要以上過ぎるのかもしれません。

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旧市街観光は最後にヘミングウェイがそのモヒートを愛した、La Bodeguita Del Medioを訪れました。かなり雰囲気のあるお店で、ここでモヒートを飲まずにはいられません。ちなみにノンアルモヒートも作ってもらえます(ツアーに参加していた9人中管理人を除く8人がノンアルでした笑)。店員さんが目の前で作ってくれたモヒートはミントのフレッシュさと、弱めの炭酸、結構強めのアルコールが印象的で、キューバの気候にもマッチしていて最高でした。妻が頼んでいたノンアルモヒートも非常に美味しかったです。

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写真が膨大になるのであまり載せられないのですが、旧市街はの路地はどこを撮っても本当に絵になりました。

 

一旦解散し、Parcue Centralの近くのピザ屋でかなり素朴なピザを食べた後(出てくるまで30分以上かかりました、、、)、再度集合して午後はクラシックカーで新市街までドライブします。

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乗ったのはこちらの渋めな車。ピカピカに磨かれています。中華街や、ハバナ大学を通り過ぎて、革命広場をめざします。キューバでは大学と医療も無料で、ハバナ大学は医学部やスポーツが有名とのことなのですが、これは自国に工業等の産業がないため、人を育て、プロフェッショナルスキルで外貨を獲得するしかないため、国として教育に力を入れていることによるらしいです。

そしていよいよ革命広場に付きました。

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キューバといえばチェ・ゲバラですよね。この肖像が掲げられているビルは官庁のビルらしく、普段はキューバの国旗は掲げられていないのですが、年末年始だったからか国旗が掲げられており、より写真映えしておりました。旧市街から少し離れているのですが、やはりここは外せません。以上が市内ツアーです。非常に満足度の高いツアーでした。

 

14時くらいに解散し、一旦ホテルに戻ってから夕方再度街に繰り出し、プンタ要塞までブラブラ歩きました。

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夕焼けのハバナ。哀愁感からかハバナは夕日も似合いますね。その後夕飯を食べるべくレストランを探すのですが、大晦日だからか目当ての店が結構しまっており、結局ビエハ広場近くのLa Casa Del Bonsaiという謎な名前の店に行きました笑 ただ、非常にオシャレで料理も美味しく、当たりだったように思います。

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最初は少し怖かった夜の路地も慣れれば非常に味があります。ホームレスがゼロなこともあり、旅行中危ないと思ったことはほぼありませんでした。ちなみに、本当は年越しまで起きているつもりだったのですが、疲れでホテルで寝てしまい、周囲から聞こえてくるカウントダウンの声で目覚めました笑 除夜の鐘ではないですが、年越しの瞬間空砲が何発か鳴らされていました。

 

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最終日の午前中は、特にやることもなく、Parcue Centralのあたりでクラシックカーの写真を撮った後、

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もう一度La Bodeguita Del Medioにモヒートを飲みに行きました笑 最高でした。最後に、Floriditaのヘミングウェイさんに挨拶をして空港に向かいました。

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ちなみに空港なのです、ネットで調べた限り空港のセキュリティゲートの向こうにそれなりにお土産やさんがあると聞いていたのですが、全然品揃えが良くないのでご注意ください。また免税店ではなぜかCUCが使えませんでした。管理人はやむなくBucaneroというキューバビールをお土産に買っていったのですが、これはこれでまぁまぁ好評でした(パナマアメリカ行きの便に乗る際に荷物検査で引っかかり、その場でリュックをチェックインするという荒業を行うことになりましたが、、)。正直嗜好品があまり流通していないキューバではバラマキお菓子はを見つけるのは難しそうです。

 

【観光力】

  • 観光の難易度が高いのが逆良い。WIFIは自由に使えない、バスの予約も取れるかわからない、宿がどこかわからない等なかなか苦労が多い旅でしたが、逆に現地の人と会話する機会も増え、苦労を乗り越えることで思い出も出来ました。10年前、今ほどスマホが発達していなかった頃、色々トラブルを乗り越えながら旅行していた頃を思い出し、旅の初心を思い出させてくれました。
  • キューバという国の特殊性。革命に歴史と社会主義の体制に起因する、他の資本主義国とは全く違った環境が、独特の質素な景観や穏やかな雰囲気を醸し出していました。世界中探しても同じような場所はないでしょう。
  • 優しい人々と治安の良さ。お役所仕事な時もありますが、競争がないこともあってかキューバの人たちは素朴で裏がないように感じました。中南米で治安が良い国は少ないのですが、やはり安心して旅行できるには楽です(最低限の注意はもちろん必要ですが)。
  • ヘミグウェイとお酒。正直ヘミングウェイにことはあまり知らないのですが、アメリカから異国の地に移住してきて小説を書きながらモヒートを飲む、という彼の生き様に不思議と憧れのようなものを感じました。そして、旅行を通じてほんの少しその体験をすることが出来ました。

 

次の一手

  • 旅行する上で不便なところや改善点は多々あるのですが、キューバは逆にそれが良さであったように感じ、ある種発想の転換だと思いました。なので管理人から指摘できることはないのですが、今後インターネットの影響により、キューバもどんどん便利になっていく中、この良い不便さがどうなっていくのか気になります。

 

大変長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

ではでは。